2023年理事長所信

2023年度理事長 山本 大介

【2023年度スローガン】
Step by step
~自分らしくまちと共に未来を描く~

はじめに

我がまち市原市は、千葉県のほぼ中央に位置し、面積は368平方キロメートルと、県内で最も広い市域を有しております。北西部には日本最大規模の石油化学コンビナート群を有する臨海工業地域や商業施設、都心へのアクセスが良好なことからベットタウンが広がっています。南部には房総丘陵に連なる山間部、市町村単位としては日本一のゴルフ場数の32カ所33コースを有し、2017年に国際標準模式層断面及び地点に内定し、2018年には「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」の名称で国の天然記念物に指定された千葉セクションなど、市原市の特色ともいえる多くの魅力があります。
しかし、その一方で人口減少、少子高齢化、環境問題、財源減少と様々な問題を抱えています。また、COVID-19による影響や、ウクライナ情勢、インフレによる物価上昇や急激な為替の変動など外部的要因も合わさり、生活環境や社会情勢は常に変化し暗い影を落としています。このような時代でも市原青年会議所は明るい豊かな社会の実現のために行動し、運動を展開していかなければなりません。それが未来を担うこどもたちや、市民の皆様のためであり、このまちが魅力的であり続けるために必要なことだからです。他の地域には無いこのまちの魅力。つまり市原市の特色や個性をひとつでも多く作り出すことが私たちに課せられた使命であり、それらを掛け合わせることで新たな魅力となり、そこに集まる人々に笑顔と活気が生まれると確信いたします。
市原青年会議所は、創設以来46年に渡りJC運動の理想である「明るい豊かな社会の実現」を目指して運動してまいりました。これからも笑顔溢れる明るい市原の創造のため、愛する我がまちのさらなる発展のために、個性豊かなメンバー同士が志を同じくすることで1歩ずつ確実に問題点や課題に向き合い、運動を展開してまいります。

Step1,参加を促す交流こそはじまり

COVID-19の影響により生活様式が変容したように、青年会議所の活動も、会議や例会、事業などWEBを積極的に活用した新たな時代となりました。完全WEB開催や、現地とWEBを併用したハイブリッド開催等、開催方法の多様化によりPCやスマートフォンなどの情報端末機器があればどこにいても参加できるという利便性を高め、参加者の選択肢を広げました。しかしそれは、直接的な対話の機会を減らし、何気ない会話から生まれるアイディアや気づき、現場の空気感などコミュニケーションの場を減少させているという弊害があります。対面でのコミュニケーションの機会が減少したことでメンバー同士の関係性も築き難く、参加意欲の減少に繋がっています。
どんなに良い例会や事業を開催しても参加しなければ学びになりません。参加しやすい体制や雰囲気作りが必要と考え、全メンバーへの積極的な声がけなど参加しやすい関係性作りや参加のきっかけを作り、委員会や例会、事業への参画意識の向上を目指します。
 交流により参画意識を変え、メンバー1人ひとりが多くの学びと成長の機会を増やし、積極的に行動できるメンバーで構成される市原青年会議所になることで、活動が活発になり、市原のさらなる発展に繋がると確信しております。

Step2,個性輝くリーダー育成

現在、私たち市原青年会議所は、数多くのメンバーで構成されています。多様な考え方や価値観がある中で、議論を重ね研鑽し、様々な壁にぶつかることもあります。しかし、失敗を恐れず、仲間を信じ、挑戦する事で課題解決に取り組んでまいりました。青年会議所は学び舎であり、“青年が社会により良い変化をもたらすための発展と成長の機会を提供する”ことを使命としており、“社会により良い変化をもたらす”には時代を見極め、いかなる時でも柔軟に対応し率先して行動し続ける人材が必要です。
多様性溢れるメンバー1人ひとりが個々の能力を把握することや魅力を引き出せる多くの学びの機会を提供するとともに、個性を大事に出来るコミュニケーション力を育成します。
自分を知り、相手の気持ちを理解し合えるリーダーを育成することで、ひとりでは出来ないこともそれぞれが個性を発揮することで大きな力となり、社会により良い変化をもたらすことで明るい豊かな社会の実現に繋がっていくと確信しております。

Step3,笑顔溢れるまちづくり

市原市に暮らす人々が幸せを実感できるのは、どんなまちでしょうか。それは、こどもからお年寄りまでまちに魅力を感じ、愛着や誇りを持ち、笑顔と活気に溢れるまちです。笑顔は人を元気にし、幸せな気持ちにしてくれます。COVID-19の影響は、徐々に行動制限の少ない日常を取り戻してきました。しかし、以前とは異なり今もなお感染対策を強いられた生活様式に変容しており、昨年も各地で賑わいをみせていた恒例行事の多くが中止となっています。こんな時代だからこそ、青年会議所は笑顔と活気を生み出す運動をしていかなければなりません。
本年度は、COVID-19の影響により3年間開催する事が出来なかった第11回いちはら大綱引を開催します。いちはら大綱引は「市原から全国へ発信できる名物となり、元気があるまちと自慢でき、市原市が一体となれる事業を行う」という趣旨で開催してきました。今こそこの企画立案時の趣旨を体現化し、市民の皆様と共に、笑顔と活気と賑わいでまちを明るくします。また、準備段階より市民の皆様や関係諸団体に大綱引実行委員会に参加していただくことで、「市民の市民による市民のための大綱引」の実現に向け、市民の皆様に愛され、成長し続けるいちはら大綱引を目指してまいります。
こどもからお年寄りまで多くの人々がふれあい、笑顔が溢れるまちづくり運動を展開することにより、幸せで愛着の持てる市原、笑顔と活気で未来を明るく照らせる市原を創造いたします。

Step4,夢と希望の青少年健全育成

こどもたちを取り巻く環境は、時代とともに変化し、課題や問題も複雑化しています。少子化や地域社会の地縁的つながりが弱まり、人間関係の希薄化が進み、達成感や成功などの体験や、葛藤や挫折などの体験も含め、こどもの成長の糧となる機会が少なくなっています。また、安心安全で時代に合った青少年健全育成を行う上で、知育、徳育、体育と言った生きる力を育む3育が重要と考え、3育の基礎である食育を学ぶ機会が必要です。
本年度も第10回いちはらキッズサマーキャンプを開催します。「感謝の心」「友情の心」「命の尊さ」の3つのテーマのもと、ボランティアスタッフなど年齢や性別の異なる多くの人と関わることで、コミュニケーションの大切さや、礼儀と相手を思いやる気持ちを学びます。普段は体験できないプログラムを実施することにより、参加者全員の様々な人間力、社会性を向上させることを目指します。また、スポーツを通じた青少年健全育成事業を開催することで、チームワークや集中力、互いを称え合う心など心身ともに成長できる機会を提供いたします。
私たちの蒔いた種が、夢と希望を芽ぐみ、やがて大きな力となって、我がまち市原に明るく咲き誇ると確信いたします。

Step5,円滑な組織運営

事務局は、市原青年会議所が運動する上で欠かすことのできないセクションであり、優れた組織になるためには、事務局の支えが重要です。例会や会議の設営だけでなくメンバーへの情報共有や外部との連携、広報活動と多岐にわたる業務があり、効率的で円滑な組織運営が求められます。
本年度は組織全体、メンバー全員と意思疎通ができる体制を整え、JCI日本や賛助会員、関係諸団体との連携力をもった効率的な組織運営に努めてまいります。情報発信の仕方も受け取り側に配慮した発信方法を意識することで、より有意義な情報提供を可能とします。その上でルール等会員の姿勢やマナーを周知し、メンバーに責任意識が芽生えることで真のJAYCEEに近づくと確信いたします。
また、会員拡大の情報収集窓口を事務局内に置き、新入会員情報から入会直後のメンター要素を受け持つことで、新入会員の入会直後のフォローを迅速に行うことができます。入会後の流れから委員会への連携を確実にすることで新入会員が参加しやすい環境となることが期待できます。
メンバーや関係諸団体との連携や事務局としての業務をしっかりと行い、より強固な組織運営基盤を持った組織へ昇華してまいります。

Step6,20名必達全員参加の会員拡大

40歳で卒業を迎える青年会議所は常に新しい仲間を増やし続けなければなりません。それは、明るい豊かな社会の実現のため、共に考え行動し、感動や喜びを共感できる仲間を多く作ることで運動を展開できるからです。近年の会員拡大活動により県内最大の会員数となりましたが、同じ志を持つ仲間を増やし続ける会員拡大は青年会議所の本質であり、重要課題です。
本年度は20名の会員拡大を目標とし、各委員会に拡大担当リーダーを配置し、委員会毎に情報を集めることで、拡大活動に対する当事者意識を高めます。また、例会や理事会で進捗状況の報告、新入会員認証式を例会の担当委員会が行うことで、全メンバー一丸となり、目標を達成いたします。
新しいメンバーを増やすことは、青年会議所運動の可能性を広げることであり、同時にJC運動JC活動を通じ、苦楽を共にした一生の友人となりうる仲間を増やすことに繋がります。それは青年会議所の最大の魅力ともいえるでしょう。メンバー全員の拡大活動に対する当事者意識を向上させ、強固な組織を創ることで、市原のさらなる発展に繋がっていくと確信いたします。

Step7,SDGsと共に

SDGsは「人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成すべき、持続可能な開発目標」です。これは青年会議所の掲げる「明るい豊かな社会の実現」と通じ、私たち青年経済人が協力し率先して取り組むことが大切です。市原市と市原青年会議所は2020年にSDGs達成に向けた包括連携協定を締結いたしました。「SDGsのシンボルとなるまち」を目指す市原市と共に、私たちもSDGsの理念に沿った基本的・総合的取組を推進する市原青年会議所を継続してまいります。

結びに

本年度のスローガンはStep by step~自分らしくまちと共に未来を描く~としました。これは「1歩ずつでもいいから行動しよう。小さな1歩でも進み続ければ大きな力になる。1人ひとりの個性を生かした運動を展開し、まちと一緒に成長していきたい。」という思いを込めております。
私たちは、年齢、業種など多様性溢れるメンバー1人ひとりによって構成されています。私は、仕事や家庭を持ちながらも、時間を惜しまず社会奉仕をしている仲間や青年会議所運動に賛同し入会してくれた仲間を誰一人取り残したくありませんし、苦楽を共にしてきた大事な仲間が活躍できる姿を見続けたいと願っています。明るい豊かな社会の実現という理想に向かい、個性豊かなメンバー1人ひとりが協力し合い、1歩ずつの積み重ねと運動を起こすことで、想像もできない大きな力となり、我がまち市原が笑顔溢れる、誰からも愛されるまちになると確信しております。

    【基本理念】

  • Step by step~自分らしくまちと共に未来を描く~
  • 【基本方針】

  • 交流による参画意識の構築
  • 個性輝くリーダー育成
  • 笑顔溢れるまちづくり運動
  • 夢と希望の青少年健全育成/li>
  • 円滑な組織運営
  • 20名必達全員参加の会員拡大
  • SDGsと共に
  • 50Vision達成に向けての取組
  • 【事業計画】

  • 第25回かずさカップわんぱく相撲市原場所の企画、実施
  • 第10回いちはらキッズサマーキャンプの企画、実施
  • 第11回いちはら大綱引の企画、実施
  • 第30回かずさカップサッカー大会の企画、実施
  • 新入会員オリエンテーションの企画、実施
  • 献血活動の実施
  • 防災組織の管理及び防災訓練の企画、実施
  • (各委員会共通項目)

  • 例会の企画及び実施
  • 会員相互の交流と親睦の促進
  • 出席率向上への取り組み
  • LOM事業への積極的な参加
  • JCI日本事業への積極的な参加
  • JCI事業への積極的な参加
  • 出向者への支援
  • 年間活動報告の作成
  • 関係資料の整理及び推進
  • まちづくり運動の推進
  • 災害復興支援の推進