2024年理事長所信

2024年度理事長 岩崎 正一

【2024年度スローガン】
継往開来
~市原JCの未来を繫ぐ~

はじめに

青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」を同じ理想として活動しています。1977年に創設された市原青年会議所(以下、市原JC)は、その基本理念とともに歴史と伝統を47年の長きに渡り継承されてきました。青年会議所は単年度制を採用しており、1年毎に役職が変わるため、メンバーは1年毎に様々な役職を経験することで豊富な実戦経験を積むことができるというメリットがある一方、活動そのものが単発的で継続性に欠ける状態に陥ってしまうリスクがあります。しかし、1つの理念のもとに運動を構築していくことで、持続性をもった運動展開が可能となるのです。社会情勢や時代背景は目まぐるしく変化し続ける中、常にまちの課題と向き合い活動していくためには先人たちが残していただいた財産を受け継ぎ発展させながら未来を切り開いていくことで、市原JCをより強固な団体とし、市民の皆さまを牽引していく必要があります。
本年度は次世代を担うメンバーとともに、多くの学びを得られる年にしたいと考えております。時代に即した組織となるには、常に変容を続ける社会と適合し新たな価値観による変革が必要です。しかし、変革の中でも決して失われてはならない意義や理想があります。変革とは根本である歴史を知り、多くを学び、我々に課せられた使命を自覚した上で具体的に行動することが、新たな価値観の創造につながるのだと考えます。
青年会議所の理想である「明るい豊かな社会」は不変の目的であり、いま目指すべき社会の姿は、JC宣言にもある通り、「輝く個性が調和する持続可能な地域の創造」です。私たちは持続可能な組織となるべく、これまで受け継がれてきた歴史と伝統を継承しながらも、個性を尊重し新たな価値を生み出し、さらに進化させ次世代へ繋いでいかなければなりません。私たちは次代を担う責任世代として地域を心から想い、果敢に社会課題と向き合い、その過程の中で次世代を創るリーダーを育成することで、明るい豊かな社会の実現を目指してまいります。

さらなる飛躍と発展を目指す会員拡大交流

地域の青年にとって JC 活動は大きな成長と学びの場であると考えます。メンバーの入会動機は様々ですが、JC 活動を通し、JC 運動に参画することで自然とまちのため、 人のために活動する意識が芽生えます。同じ志を持ち、行動を起こすようになることで組織とまちの発展、そして自己成長につながります。メンバー数の増加は組織力の向上に繋がり、「同志」を増やし持続可能なまちの発展のために、会員拡大活動は重要な活動となります。
本年度は、まずは会員 1 人ひとりが JC 活動を行う目的を知り、他者に伝えることで理念の共感の輪をひろげ、組織全体で意識を高め、自ら会員拡大に関する情報を取得しにいく体制にしていきます。中期ビジョンにある創立 50 周年の会員目標数 100 名を目指すために、本年度は 20 名以上の拡大を目指します。新入会員に対するフォローアップとして、まずは JC 運動の本質を理解したうえで積極的に参画できる環境を構築します。
OB・OG 会員の方々と交流を実施し、諸先輩方が感じるJCの魅力を学び地域に幅広く伝えていくことで共感の輪を広げるとともに、メンバー間の交流で絆を深めていくことで組織をさらに活性化させてまいります。

活気溢れるまちづくり運動

持続可能なまちづくりを行なっていくためには、人と地域をつなぐことがより一層求められます。人が輝ける未来へ、そしてまちが輝ける未来に辿り着くために、人と地域をつなげ、市原をより明るい豊かな社会に向けていくことが重要です。
本年度は、将来的なインバウンド誘致に向け、地域の現状や問題を学び、インバウンドに注力することによってもたらされる地域のメリットを理解したうえで、市原市の魅力を外国人の方々に伝えてまいります。
また、本年度もまちに笑顔と活気を生む市民参加型事業として「第12回いちはら大綱引」を開催します。いちはら大綱引は市民の市民による市民のための大綱引として企画立案され継承されてまいりました。本年度も引き続き活気溢れるまちづくり事業の一環として事業を計画するとともに、いちはら大綱引実行委員会を立ち上げ市原の市内外に誇りを持って発信できる事業となるよう目指してまいります。
私たちが地域の発展に繋がると思うことを実行し、広く発信することで地域に新たな価値を創造します。

次世代を担う青少年健全育成事業

近年、青少年を取り巻く問題は複雑化し、人間関係の希薄化や社会的自立の遅れなど、その問題は多方面に渡ります。青少年の心と体への健全な発展を促し、自主性・社会性や正義感・倫理観を持った豊かな人間性を育むため、青少年の健全育成が求められます。
まずは子どもたちが幅広い方々から学ぶことができる場を創出し、子どもたちの学びの範囲を広げることで、未来に挑戦する人材を育んでまいります。
本年度も児童を対象とした「第 11 回いちはらキッズサマーキャンプ」を開催します。本事業では「感謝の心」「友情の心」「命の尊さ」の 3つのテーマをもとに子どもたちの豊かな心を育みます。そして本年度も第 31 回かずさカップサッカー大会を開催し、他者との協調性や連帯感、相互理解の大切さを伝えるとともに、他団体への事業譲渡の可能性を模索していきます。
青少年は未来のまちを創る存在であり、青少年の育成は、まちの未来を創るといっても過言ではありません。青少年が置かれた現状を踏まえながら、私たちが目指す社会の本質を見極め、それをつないでいき、地域における大きな糧となります。

組織の根幹を支える運営

組織運営は、青年会議所が社会のために存続していくうえでの組織の根幹です。例会や会議の設営のみならず、各委員会の運動における連携、情報発信を対内、対外に行い円滑な運営を行います。
本年度、事務局はホームページ及びSNSを活用し多くの市民の方々に市原JCの活動の内容を発信する広報活動を行っていきます。SNSを駆使して情報発信を行うことは、地域を想い率先して運動を展開する私たちだからこそ行える活動の一つです。
また、組織の基盤となる青年会議所に連綿と受け継がれてきたセレモニーやドレスコードといったメンバーとして守るべき行動規範、流儀・作法等の具体的なものから、組織運営のあり方を学び、全メンバーに共有し理念の共感とメンバーの責任意識を向上し次世代へ引き継ぎ継続してまいります。
多くの方々から必要とされる組織を目指し、より地域社会に無くてはならない組織へ成長するよう精進してまいります。

結びに

本年度のスローガンは継往開来~市原JCの未来を繫ぐ~としました。「継往開来」とは「先人の想いを受け継ぎ、未来を切り開く」といった意味を込めています。
先人たちが築いてきた事への感謝と敬意を持ち、報恩の心を持って次世代への新たな歴史の礎を築きます。そして、つらい時や苦しい時に、個の力だけではなく、同志と仲間意識を持って同じ目的に向かい、それを達成したときに得られる、「感動」を巻き起こすように運動をして参ります。また、メンバー全員で行う事業を実施し、同じ目的を持ち行動することでメンバー同士の結束力をさらに高めます。
10年後20年後も、この素晴らしき組織で成長を遂げる機会を得るためにも、未来を切り開き次の世代にしっかりとバトンを渡していきます。

    【基本理念】

  • 継往開来~市原JCの未来を繫ぐ~
  • 【基本方針】

  • 時代を牽引する人材の育成
  • さらなる飛躍と発展を目指す会員拡大交流
  • 活気溢れるまちづくり運動
  • 次世代を担う青少年健全育成事業
  • 組織の根幹を支える運営
  • 50Vision達成に向けての取組
  • 50Visionの検証
  • 【事業計画】

  • 第26回かずさカップわんぱく相撲大会市原場所の企画、実施
  • 第11回いちはらキッズサマーキャンプの実施
  • 第12回いちはら大綱引の企画、実施
  • 第31回かずさカップサッカー大会の企画、実施
  • 新入会員オリエンテーションの企画、実施
  • 献血活動の実施
  • 防災組織の管理及び防災訓練の企画、実施
  • (各委員会共通項目)
  • 例会の企画及び実施
  • 会員相互の交流と親睦の促進
  • 出席率向上への取り組み
  • LOM事業への積極的な参加
  • 日本JC事業への積極的な参加
  • JCI事業への積極的な参加
  • 出向者への支援
  • 年間活動報告の作成
  • 関係資料の整理及び推進
  • まちづくり運動の推進
  • 災害復興支援の推進
  • SDGsの推進