2019年理事長所信

2019年度理事長 原 孝次

【2019年度スローガン】
ありがとう
~感謝の想いがまちの輝く未来を創る~

はじめに

 1949年、時は戦後荒廃からの復興初期、「新日本の再建は我々青年の仕事である」という志の下、「明るい豊かな社会の実現」を理想に掲げ青年会議所運動は始まりました。移りゆく時代と共に人やまちも様々な変化を遂げ、私たちの運動も時代に即した形に進化を続けながら、創始の志は今も大切に受け継がれています。創立より43年という長きに渡り築き上げてきた運動実績を背景に、市原市内外に広く認知された青年経済人の団体として、有意義且つ円滑な運動を展開する事ができ、誰もが困難だと思う事案でも実現することが可能です。我々は先輩諸氏が築き上げてきた誇りと伝統を胸に、深い感謝の念と強い結束力をもって運動を発信し続ける事こそが、必ずや我がまち市原の「明るい豊かな社会の実現」へと繋がると確信します。

 我が国日本の地域社会を取り巻く環境は刻々と変化を遂げ、経済が成長すると共に、交通インフラや情報通信システムの急速な整備など、様々な分野において人々の生活環境は著しく向上しました。その反面、少子高齢化や晩婚化による人口減少問題、更には地域コミュニティの衰退といった社会問題も発生し、その結果地縁的な繋がりや人々の心の繋がりは徐々に希薄化し、他者を思いやる感謝の心は薄れつつある様に感じます。我々は、こんな時代だからこそ一人でも多くの同志と共に、現代社会の抱える諸問題を解決するべく、真摯に青年会議所運動と向き合わなくてはならないのです。

 時代の変化に柔軟に対応し、より良い地域環境を創っていく為に、我々を育んでくれた愛する我がまちに、誇りと伝統を紡いでこられた先輩諸氏に、そして共に運動を発信する同志達に感謝の気持ちを常に持って「明るい豊かな社会の実現」の為に邁進いたします。

会員の交流

 市原青年会議所は近年の拡大活動により、県下最大の会員数を誇るLOMとなりました。会員数が増えることはJC運動の機会や幅が広がり、市原の発展に寄与するものであると考えます。しかし、市原の更なる発展を目指す為には会員の増加だけではなく、メンバー同士の更なる結束と連携が必要です。メンバーの結束力が市原青年会議所をより強固なものとし、各委員会の連携力が我々の運動をより活性化させ、我がまち市原の更なる発展に繋げます。

 本年度はメンバーの結束力と連携力を更に向上させる為の交流の機会を創出し、友情を育み、辛い時でも感謝の心を持って助け合うことの出来る人間関係の構築を目指します。また、先輩諸氏より当時の想いや情熱、客観的な意見を伺うことの出来る交流の場を作ることで、新たな気づきを得ることや先輩諸氏との繋がりを更に深める機会を創出します。

 メンバー同士の絆を深め、一致団結し、我々の運動を更に力強くすることが市原の明るい未来に繋がると確信します。

市民と共に創るいちはら大綱引

 市原市は、各地区においてそれぞれ個性豊かな行事が行われ賑わいをみせていますが、県下最大の面積を有する広域都市であり、更には6町1村の合併都市であるがゆえなかなか足並みが揃わず、市民自らの手による市原市全体としての市民参加型事業の実現が難しいものでした。そこで、我々市原青年会議所は市民の市民による市民の為の事業として「いちはら大綱引」を企画、開催し、本年度で第7回目を迎えます。

 前年度の「第6回いちはら大綱引」は、残念ながら荒天により開催することが出来ませんでした。しかし、昨年から取り組み始めた副団長制をはじめとする市民を巻き込んだ試みは、創設当初のビジョンである市民運営型事業への第一歩となりました。市民運営型を目指す事で、市民が自らの住む地域により愛着を持っていただくと共に、人と人の絆ができ、「いちはら大綱引」がこのまちに根付いていくものだと考えます。本年度も市民の手による運営を目指し、更なる推進を図ります。市民・関係諸団体・地元企業・行政との連携を密にし、市民参加型事業から市民運営型事業へ近づけるよう邁進いたします。

 市民と共に事業を作り上げていくことに感謝し、互いに我がまちのことを想う気持ちが一つになったとき、更なる地域の発展に繋がることを確信します。

市原の地域を活性化

 地域コミュニティは本来、地域住民が助け合って生活を営む基盤となるものでありました。しかし現在の地方都市においては人口減少や少子高齢化、人口流動、職住分離、更には晩婚化や核家族化といった社会の変化に伴って、地域コミュニティは衰退傾向にあります。このような問題は市原においても例外ではなく、我々は危機感と当事者意識をもって対応しなければなりません。

先ずは我がまち市原において、市原青年会議所が解決すべき問題とは何なのか、どう解決すべきなのかを十分に検証します。そして、その検証結果を基に問題解決の為の行動を起こすことが、我がまち市原の更なる活性化に繋がります。また、近年の市原市における未婚、晩婚の進行は看過できない問題となっており、その解決に向けた取り組みとして地域の活性化と出会いの創出が融合した婚活事業の開催を目指します。

 我々がこのまちをより良くするという想いを持って行動する事が、地域の活性化に寄与出来ると信じて活動してまいります。

豊かな心を育むいちはらキッズサマーキャンプ

 現代の子供たちは、コミュニケーション能力の低下や学習意欲の低下、自立心や自制心、耐性の涵養が図られていない等の問題が指摘されています。様々な要因が考えられますが、その理由の一つにコミュニケーションツールの変化が挙げられます。SNSが台頭する高度な情報社会化に伴い、子供たちの対話は直接的な対話から非直接的な対話へと変化し、その利便性においては過去に類を見ないほどの発達を遂げています。このようなことから、利便性に依存し、子供たちの健全な成長において少なからず影響を与えているのは間違いありません。

 市原青年会議所の基幹事業ともいえる青少年健全育成事業は、時代と共に形は変わっても、その伝統と情熱は脈々と受け継がれております。これまでの経験を活かし、安全面には十分に考慮して運営し、本年度も「第6回いちはらキッズサマーキャンプ」を開催します。子供たちには普段とは異なる生活環境に身を置いてもらうことで、日頃当たり前と感じていることが本当は有難いことであり、家族や友人など支えてくれる人がいるからこそ、自分がいるということを学んでもらいます。本事業のテーマである「感謝の心」「友情の心」「命の尊さ」の下、子供たちの豊かな心を育む事業を目指します。

未来の市原を担う青少年の健全育成

 日本の子供たちの自己肯定感は、国の行った過去の様々な調査における諸外国との比較によると、かなり低いという結果が示されています。自己肯定感が低く、自分に対して自信がないままでは、子供たちの健全な人間関係の構築の妨げとなり、様々な問題の原因となります。我々は市原の未来の担い手である子供たちが自信を持って成長してもらう為、自己肯定感の向上を目指す必要があります。

 本年度も我々は、20年以上継続している「かずさカップ」事業を開催し、スポーツを通して他者と競い合うなど、自身の力の向上に向けて努力することで得られる達成感や他者からの評価等を通じて、子供たちの自己肯定感の醸成に寄与します。また、スポーツのみならず子供たちの自己肯定感の向上が期待できる取り組みを積極的に推進し、未来を担う子供たちの為だという強い情熱を持ち、青少年健全育成に邁進いたします。

次代を担う地域のリーダー

 地域のリーダーとは、地域のことをより良くする為に自らが率先して行動し、他者を巻き込んで地域を牽引できる人材ではないでしょうか。我々が地域のリーダーとして研鑽を重ねる事は、市原青年会議所の大きな目的の一つだと考えます。市原をより魅力的なまちに発展させたいと、自らが考え行動した時、リーダーとしての資質が着実に身についていくのです。そして我々が研鑽を重ねるだけではなく、より多くの市民にまちづくりの必要性を訴え、意識の向上を図る事が、地域の更なる発展には必要だと考えます。

 本年度は、会員一人ひとりが知識、見識、胆識を学ぶ機会を創出し、リーダーとしての資質、目的意識を高め、地域から求められる人材を育成します。更には、市民と共に自己研鑽の機会を設け、市原の地を皆でより良いまちに育てていくという意識の向上を図ります。

 地域活性の礎は人であり、まちを想う人材の育成こそが地域への更なる貢献へと繋がります。

会員拡大・会員強化

 我々のJC運動の幅をより広げていく為には、同志を更に増やす会員の拡大と、メンバー一人ひとりがJC運動の意義や目的をしっかりと理解する必要があります。今日まで紡がれてきた歴史と伝統を途切れることなく次代へ繋げ、市原青年会議所の更なる発展の為には、会員の拡大は恒久的な課題であると言えます。

 本年度は、新入会員オリエンテーションや例会を通じてメンバー一人ひとりの市原青年会議所会員としての自覚と資質を向上させ、更にはより多くの同じ志を持ったメンバーを増やすことが、我々が行う運動の更なる展開や、事業の質を向上させることに繋がります。そして我々が、自ら行う魅力ある様々な事業に自負と情熱を持ち、未来のメンバーへ伝えていく事が会員拡大につながる大きな一歩だと考えます。明確な数値目標や戦略により、未来を担う同じ志を持った仲間たちを着実に増強していき、多くの仲間と共にJC運動の輪を広げていきます。

 どんなに素晴らしい運動も、共に支え合う同志がいなければ実行する事が出来ません。会員の増強が市原青年会議所の更なる発展へと繋がり、明るい豊かな我がまち市原の礎となります。

組織運営

 JCメンバーとして活動出来る時間は40歳までと限られている中で、その貴重な時間をどう活かすかはとても重要な事だと考えます。限られた時間を価値ある時間として使う為に、組織運営は効率化を図らなければなりません。また、市原青年会議所の存在価値を今以上に高める為には、対外発信力の強化も必要だと考えます。

 本年度は、組織の効率化を図る為にスピード感を持った良質な運営基盤を確立する為、事務局が率先してサポートを行い、各委員会の運営効率を上げていきます。また、メンバーにとって効果的な情報をしっかりと共有出来る運営を目指します。更には、我々の運動を市民に共感していただく為に、時勢に応じた広報活動にも積極的に取り組んでいきます。

 市原青年会議所の運動を今まで以上に発展させるべく、より一層盤石な組織運営を目指していきます。

結びに

ありがとうの反対語をご存じだろうか。
それは、「あたりまえ」である。ありがとうを漢字で書くと「有難う」。“有ることが難しい=ありがたし”という意味だ。まれである。めったにない事にめぐりあう。すなわち奇跡ということだ。「奇跡」の反対は「当然」「当たり前」になる。我々は、日々の生活の中で、大抵のことをあたりまえと感じて生きているのではないか。

目が見えてるのが、あたりまえ。
手足が動くのが、あたりまえ。
息が出来るのが、あたりまえ。
生まれてきたのが、あたりまえ。
生きていることが、あたりまえ。

 誰しも、今日と同じ日が明日も繰り返されると思っている。誰かと出逢い、話し、笑い、食事をして仕事が出来る。こんなあたりまえだと感じていることが、本当は奇跡の連続なのだ。これは我々の運動・活動にも当てはまるのではないか。「役職だからあたりまえ」、「そのくらいやってあたりまえ」ではなく、まずは相手に対し感謝することを決して忘れてはいけない。そうすることで、自分が変わり、周りが変わり、まちが変わる。こうした一人ひとりの行動の総和が想像を遙かに上回る力を生みだし「明るい豊かな社会の実現」に、また一歩近づくのだと確信している。
「有ること難し」 生きて、出逢う、という奇跡の連続に、「ありがとう」を言わずにいられない。

基本理念

ありがとう~感謝の想いがまちの輝く未来を創る~
私たちは感謝の気持ちを忘れない。我がまち市原の為に、今こそ共に活動しよう!

基本方針

大きな力を生み出す会員の交流
市民と共に創るまちづくり事業の継続
更なる地域活性化を目指すまちづくり運動
豊かな心を育む青少年健全育成事業
青少年の自己肯定感を育む取り組み
次代を担う地域のリーダー育成
歴史を紡ぐ会員の拡大と会員の強化推進
組織力と広報力が併存する組織運営

事業計画

・婚活事業の開催
・第6回いちはらキッズサマーキャンプの開催
・第7回いちはら大綱引の開催
・第21回かずさカップわんぱく相撲大会の開催
・第26回かずさカップサッカー大会の開催
・新入会員オリエンテーションの実施
・献血活動の実施
・市原市長選挙公開討論会の開催
・会員拡大及び育成
・例会の企画及び開催
・出席率向上の取り組み
・LOM事業への積極的な参加
・日本青年会議所事業への積極的な参加
・出向者への支援
・積極的な広報活動
・まちづくり運動の推進
・年間活動報告の作成
・関係資料の整理及び管理
・災害復興支援の推進